
イキイキと
奥田 順三

平成七年、第一製薬(株)より移ってまいりましたとき、まず痛感したことは放射性医薬品事業の特殊性、専門性の高いことでした。 一般医薬品に比較して受注・生産・配送のシステム、海外よりの原料調達の効率化の極めて重要なこととして追及されていることでした。 外資との合弁会社第一号として出発した経緯よりベンチャースピリットに基づく若いエネルギーの溢れた職場が育っており社内に共通の同志、家族意識が満ちていました。
在任中の思い出としてストライキによる原料不足、特許法独禁法への対策、インビトロ事業の変革また三十周年の新社是の制定、医薬情報担当者 の認定試験・新GCP・GPMSPへの対応などそれぞれの担当の方々の組織連携による課題解決がみごとになされた場面が上げられます。 これらによりさらに一段の企業の進化、企業文化の更新が達成されたことが印象的であります。
このように同じ船で航海するという人生の大半の時間を共有し、 同じ目的でそれを使い切った同士が退職後においても情報の交換、今後の人生設計、家族の自慢、相談など語り合い 明日へのエネルギーを再生産できるOB会を持ち得ることは重要でありがたいことと思います。
この会の準備、発足に尽力して頂いた世話人の方々に改めてお礼申し上げると共に、この会がイキイキと継続していくよう協力することを誓い合いたいと思います。